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神秘的な皆既月食 20180131 [星]

 こんにちは、ヨコミーです。
 ここは気仙沼市本吉町風の丘。

 厳しい寒さは時々やって来ますが、今日2月2日の朝は-6℃と、寒さのピークは過ぎた気がします。
 一昨日の夜は皆既月食でしたが、天気が悪い所の方が多かったようですね。
 その皆既月食の夜、気仙沼は-1℃前後の冷えで、翌朝の最低気温も-3℃程度と、厳しくはありませんでした。
 なのでその夜、ヨコミーは次男が買ってくれた、やや厚く見える、けれど綿などは入っていないような、スリムな街着のズボンで月食を見、持っていった防寒ズボン二本のいずれにも、足を通すことはありませんでした(^_^;)
 場所は気仙沼市民会館駐車場。仲間や市民の方々が集まりました。
 7年ほど前の3月11日、ここに多くの人々が大津波から逃れて避難しました。
 後に自衛隊の風呂・玄海の湯が来た所。ヨコミーも入りました。感謝m(_ _)m
 自衛隊の不祥事があったり残念な思いもあるのですが、若い女性隊員がテキパキと指示を出し、生き生きと働いている姿があり、より多くの人に見てもらいたいなぁと思ったのでした。
   ※写真はクリックすると大きくなります。
 
20180131223410 皆既中程ノートリミング w1024 DSC_1894.jpg
 1月31日夜は、気仙沼でも皆既月食が見えました。
 まず最初は見栄えの良い写真から(^_^)v 見栄え重視で露出は多め(^_^;)
 皆既の最大に近い22時34分の撮影です。
 上下に見える点々は、かに座の星々です。
 機材は、国際宇宙ステーションの太陽面通過を撮影している、いつものセットから減光フィルターを除いたやつ。
 決して使いやすいものではありませんが、使い慣れているし、小さくて手軽だし....(^_^;)
 口径77mm、焦点距離510mmの望遠鏡に、焦点距離を1.4倍に伸ばすレンズを取り付けて714mmの望遠レンズとし、デジタル一眼レフカメラを付けます。

20180131204529  w1024 DSC_9722.jpg
 時間は遡って20時45分の撮影です。
 誠文堂新光社刊天文年鑑2018年版によれば、部分食の始まりは20時48分とありますが、既に左端が暗くなっています。
 実は、月は既に19時50分から半影に入っていて、本影に近い部分が暗くなっているのです。
 半影とは、いってみればそこで部分日食が見える所。
 因みに本影の所は、太陽がすっかり隠される所。それは皆既日食ですが、月から見る皆既日食は地球が大きいので、太陽から発するコロナは見えないかもしれません。
 写真左端の暗くなっている所から太陽を見たら、手前の地球に遮られた細い太陽が見えていることでしょう。

2080131210019 2割欠け w1024 DSC_7146.JPG
 2割ほど欠けた21時丁度の撮影です。

20180131211733 半分くらい w1024 DSC_9780.jpg
 半分ほど欠けました。21時18分の撮影です。

20180131213648 8割欠けた w1024 DSC_9809.jpg
 8割くらい欠けた21時37分の撮影です。

20180131214502 皆既6分前 w1024 DSC_1843.jpg
 皆既6分前、21時45分の撮影です。
 露出が適正なようで、まだ月面の様子が分かります。

20180131215021 皆既1分前 w1024 DSC_1865.jpg
 皆既1分前の21時50分の撮影です。
 右端がわずかに残っています。もっとも遠く離れた所からやってくる影なので、境界線は微妙。
 写真は、細く残っている所に対しては露出オーバーで、白くなり過ぎて模様?が分かりません。
 その分本影に入った所は見えていますが、左半分は本影の中心に近いためか真っ暗です。
 右端を除く右半分は、そこに居れば太陽は地球に隠されているのでしょうけれど、真っ黒い地球の縁が大気の屈折や散乱で輝き、本影食の縁辺りを照らし出しているのでしょうね。
 ヨコミー、欲張りなので、是非そこへも行って、見てみたいのです(^_^;)

20180131215741 薄雲の中 w1024 DSC_1871.jpg
 皆既に入って6分後の、21時57分の撮影です。
 残念ながら皆既に入った辺りから薄雲が広がり.....(>_<)
 それでも、本影の端に近い右下が明るくなっている様子が分かります。

20180131223505 皆既月食 w1023 DSC_1896.jpg
 薄雲が晴れた22時35分の撮影です。皆既食の最大は22時30分でした。
 望遠鏡をスマホなどでのぞき、撮影した方はもっと艶やかに撮っていましたが、見た感じはこんな風かと。

20180131230848 皆既 星と W1024 DSC_9823.jpg
 24mmの広角レンズで、皆既終了間際に周囲の星と共に撮影しました。
 写りは悪いのですが、左中程が皆既中の月。左端やや下が春の星座・しし座のレグルス。
 月のほんのちょっと右上に見える星の集まりは、かに座のプレセペ星団で、イエスキリストが生まれたときに育てられた飼い葉桶とも言われています。
 ほぼ真ん中の星はこいぬ座のプロキオン、右下の大きな星はおおいぬ座のシリウス、右端はオリオン座で、三つ星左上がベテルギウスと言い、これら明るい3つの星で冬の大三角を作っています。
 真ん中上に、ほぼ縦に2つ並んでいるのは、ふたご座の上から兄のカストル、弟のポルックス。

20180131230947 皆既終了直後 w104 DSC_1924.jpg
 皆既食が終わった直後、23時10分の撮影です。露出は多めです。
 本影から外れた左下がとても明るくなっています。ここの月面で見ると、大きな地球から太陽がちょっとだけ顔を出した状態です。
 逆に、右上の月面では、太陽はまだ大きな地球にすっかりと隠されています。

20180131232303 2割戻る w1024 DSC_1959.jpg
 2割ほど戻った23時23分の撮影です。ウサギの足付近でしょうか。

20180131234155 半分 w1024 DSC_2007.jpg
 半分余り戻った23時42分の撮影です。
 ちょっと見には下弦の月風ですが、普通の満ち欠けでは、下弦から細くならないと、抉るようには欠けません。
 この欠け方は月食独特のものです。

20180131235326 露出過多 w1024 DSC_2028.jpg
 いつも引き摺るヨコミー、でも性格はあっさりしているのですが(^_^;)、本影食が名残惜しくて、露出を多くして皆既の所、そう、そこの月面では皆既日食ですが、そんな所を映し出してみました。
 23時53分の撮影です。部分食終了18分前です。ウサギの頭や耳が写っていますが、肉眼では明るい部分に負けて無理でした。

20180131240627 部分食終了5分前 w1024 DSC_2056.jpg
 部分食終了5分前の24時6分の撮影です。露出はちょっと少ないかもしれません。すみませんm(_ _)m
 「24時xx分」とは一般的ではありませんが、24時を過ぎると日付が変わり、間違いの元にもなるので、「星屋さん」ではこう使うことがあります。
 また、世界時に直すときも便利ですし(^_^)v

20180131241209 部分食終了直後 w1024 DSC_2065.jpg
 部分食が終了した24時12分の撮影です。二枚目の写真と同様、本影に近い部分、今回は右上ですが、まだ暗いです。半影食です。
 半影食は25時10分まで続きますが、皆既月食を十分に堪能したので、片付けることにしました。
 最後はお客さんも居らず、金田星爺とかつらや女将のみ。お二人には最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございますm(_ _)m
 今年7月28日にも皆既月食はありますが、当地では皆既が始まると月没となります。
 先日行った和歌山県すさみ町辺りなら期待大!!!ですが、市内の西が開けている山の上で見ても、西には奥羽山脈が在り、皆既は無理でしょう。
 まあその分、今回は宇宙の神秘に十分触れることが出来た、素晴らしい皆既月食でした(^_^)v

PS 今回の記事は、何と2度目の作成でした。ここのブログは1つの記事に対して2つの書き込み画面が可能なようで、それはどのような場合、大変便利なのでしょうか? 昨夜作り終えて公開しようと保存ボタンを押したら、なんか更新が上手く行かなかったようで、画面が残っていました。で、再度保存ボタンを押したら、なんと書き込みが少ない作りかけの画面で保存してしまいました。まあ先にその画面をきっちり確認すれば良かったのですが、前夜の睡眠不足が祟り、判断力が低下していました(>_<) それにしても、同じ記事で別画面がいつの間にか開いていたのです。不思議な作り(>_<) 多分途中で保存し、プレビューしたため?? 「同じ記事を開いています」とか、「上書きしていいですか?」の指摘か欲しかったなぁ...。というより、連動もしない同じ記事を、同時に開くことが出来ないようにして欲しいものです(>_<)
 そんでも、連動するなら....、いやぁ何に使うべ、無駄だなぁ...(^_^;)
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