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見事な尾 ホーキ星C/2022E3 ZTF 20221225 [星]

 こんにちは、ヨコミーです。
 ここは気仙沼市本吉町風の丘。
 風の丘は高速の三陸道大谷海岸インターが近く、大きなサービスエリアなら風の丘の家々は半数もその範囲に入る程なので、特に大型車両の走行音がうるさく、家で寝ていても車中泊感覚になりそう(>_<)

 さて今回はホーキ星の話しです。そう、彗星。今天空には、皆さんが気軽に見える程の見栄えが良い...とは言いませんが、私たち彗星の趣味人にとっては写真写りが良い彗星が2つ3つ有ります。
 その中でもC/2022E3という符号を持つ ZTF(Zwicky Transient Facility。通称「ズィーティーエフ」)彗星が一番かと。この符号のCは(存在が確定された)コメット(=彗星)のC、2022年を1月から半月で区切って最初となる1月の前半をA、後半をB、2月前半をCとしたやつなので2022年3月の前半に発見された3つめの彗星と分かります。

20221224291933 C2022E3 w1024 New1 ojx87.jpg
 それが、これです。
 焦点距離1200mm、F4.8での撮影です。写真のサイズですが、いつもと同じ長辺が0.5度、つまり角度の30分ですが、これは満月の直径程度。短辺は20分です。
 ただ注意が必要なのは、ZTFでは多くの彗星が発見されています。あのZTFと、このZTFは同じじゃない....事も有りますから、今回紹介するZTF彗星の賞味期限(^_^;)は、2023年の2月か3月辺りまでと思ってください。もし2023年の秋にZTF彗星がまた話題になったら、それは別物と考えて良いです。
 ところで、この彗星を見ると左下の頭部から薄いですが真っ直ぐ右上に延びている尾と、真上から左に広がる尾の2つが有ります。
 前者はタイプ1と呼ばれるイオンの尾(またはプラズマの尾)で、反対方向、つまり左下の方向に太陽が有ります。後者はタイプ2と呼ばれる塵の尾で、構成する粒子の大きさに違いが有る為、太陽からの光圧に差が出て広がりを持ちます。
 頭部を包む淡い光芒はコマと呼ばれています。髪の毛....の意味です。小さな彗星のコマは色の無いぼんやりとした小さな雲みたいですが、太陽に近付いて熱を受けて活動が活発になるとコマは緑色になることが有ります。
 [参考] 国立天文台ホームページ  https://www.nao.ac.jp/astro/basic/comet.html
 
 今回はまだまだ多忙の中に居る(実際は諸事こなせなくなった!?)ので写真は1枚だけです。岩手・奥州市の仲間は「星座のここに有る....」という位置を示す写真も撮っているので、見習いたいものです(>_<)
 今年のブログ更新は残念ながらこれが最後かも知れません。本年もお出で戴き誠にありがとうございます。引き続き新年もよろしくお願い致します<(_ _)>
 ロシアに侵略されているウクライナを始めとする各地の戦争・紛争等が早く終わり、世界が一日も早く平和になることを祈念し、本日は?本年も?お終いm(_ _)m
 
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